松山大学大学院案内2026
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■経済学研究科■経営学研究科■言語コミュニケーション研究科■社会学研究科■法学研究科■医療薬学研究科あま の  ひろ ゆき みず かみ  ひで のりたき の   き いち社 会 学 的なものの 見 方・考え方を身に つけ 、現 代 社 会 の 諸 問 題 の 解 決を目指 す 。Professor主な担当科目/16社会学研究科/博士後期課程 社会学専攻天野 博之さん社会学研究科/博士後期課程 社会学専攻瀧野 起一さん社会学史特講Ⅰ・Ⅱ、社会学史課題演習Ⅰ〜Ⅳ摯に熱く議論を交わしています。 人はみな社会について何かしら考えて日々の生活を送っています。本研究科では、日常生活で抱いた思いや考えを、社会学の専門的知識と想像力、そして実践的な問題解決力とをもとに鍛え上げ、より広く深く豊かに社会を考察し、さまざまな社会問題の解決の道を探求していきます。この鍛錬の場に飛び込んでみようという方々を、私たちは歓迎します。水上 英徳 教授障害 児教 育における分離と統合の議論から共生 社会を考える疲弊する地域社 会の現 状と対策 私は、愛媛県大洲市内のある地区で、地域の諸活動に関わってきました。当該地域社会で深刻化しつつある固有の諸問題を、地域社会学の視座から明らかにしたうえで、今後とるべき方策を検討したいと考え、大学院での研究活動を志すこととしました。調査研究と並行して取り組んでいる地域活動を通じて、猶予がないことを痛感しています。400年の歴史と文化を持つ有人島が数年後には無人島化必至であることなど、今どう答えを出し対処すべきかを迫られている状況にあり、当該地域の現状は切迫しつつあるというのが実感です。 研究対象地域が私自身の居住地でもあることから、長年に亘り関わっている自治会・少年育成・地域振興・民生委員などの地域諸活動の中において、研究成果を実践的に生かしていきたいと思っています。 地域諸活動の実践の場から、地域の変革と創造の担い手を擁する地域社会再生論が生まれ、またそれが今後の実践の場で生かされる相互関係に立たなくてはならないと考えています。 大学卒業時も進学を希望していましたが、当時は現場へ出ることを勧められました。松山大学大学院に社会人特別選抜入試があることを知り、長年学術的思考から遠ざかっていた私も希望を持つことができました。ずいぶん遠回りとなりましたが50歳を超えて自分の時間を持てるようになった今、社会人特別選抜入試を利用して大学院へ進学しました。 修士課程では、障害児教育における分離と統合の議論を、障害をもつ者の立場から考察しました。それを受けて博士課程では、もっと広く社会がどのように変化を遂げれば、障害児・者やLGBT等の社会的マイノリティーの人々が差別をされずに、当たり前に一人の人として生きていけるようになるのかという知見を得たいと考えております。 当たり前のことですが、大学院は一人ひとりが各自のテーマについて研究するところです。ですから、進学を希望される方は、漠然としたものでもよいので、自分の興味のある社会問題を見つけておくことをお勧めします。 本研究科には3つの特徴があります。第1に、社会学の幅広い研究領域をカバーする教員が揃っていることです。社会学専門の大学院として西日本屈指と言えます。第2に、多様な背景を持った大学院生が集い、独自の研究テーマに取り組んできたことです。それは、2006年の開設以来、学位を授与された20本以上の学位論文の題目によく表れています。第3に、教員と院生とが一つになって全員指導・全員議論を徹底していることです。とくに年2回の中間報告会では、各院生の研究報告に対して教員と院生の全員が真

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