松山大学大学院案内2026
25/32

■経済学研究科■経営学研究科■言語コミュニケーション研究科■社会学研究科■法学研究科■医療薬学研究科 か とう ぎん じ ろうあま くら よし あきまつ もと たく ま 薬 剤 師 のための 大 学 院 医 療 薬 学 研 究 科として 。Professor主な担当科目/24博士課程修了生[ 2024年修了 ]松山大学薬学部特任助教加藤 銀次郎さん医療薬学研究科/医療薬学専攻 臨床薬学分野松本 拓真さん医療薬学研究科/天然物医薬品評価科学特論、最適治療と実践薬学領域研修、薬学特別研究大学院として、卒業生を含む愛媛県内の薬剤師が希望する学びに広く対応する基礎から臨床に至る多様な研究テーマを有し、社会人が働きながら学位取得できる環境を整備し、高度医療に貢献できる薬剤師育成の拠点であることを使命と捉えています。 薬剤師として、ある時期に学位取得を考えたとき、松山の地でその希望が達成できるよう、学ぶ意欲のある薬剤師をバックアップできるよう、地道に努めていければと思います。天倉 吉章 教授分析 化学 的見地から臨床 現場の課題へ挑む臨床現 場と基 礎研究の架け橋になりたい 松山大学薬学部卒業後、独立行政法人国立病院機構 岡山医療センター、岩国医療センターを経て、現在四国がんセンターにて勤務しております。日本医療薬学会認定のがん専門薬剤師や日本緩和医療薬学会の緩和薬物療法認定薬剤師の資格を取得し、がん領域に携わっております。がん患者さんに対して医師・看護師などと協力してチームで薬物治療を行う中で、薬の副作用発現機序に関して生じた疑問に対して臨床現場において研究を行ってきました。勤務しながらその疑問を解決するためには基礎研究の必要性を感じ、大学院に進学することを決意しました。 現在、大学院ではがん治療に伴って生じる粘膜炎や皮膚障害の発症メカニズムに着目し、粘膜炎の重症化や皮膚障害が発現する機序を解明することにより治療の継続や患者さんのQOL向上に貢献することを目指しております。 社会人大学院生は業務との両立は大変ですが、実際の臨床現場で生じた疑問を基礎研究で深く探求することができます。そして最終的には患者さんに還元できると考えると無限の可能性が感じられると思います。 大学院での経験を生かし臨床現場と基礎研究の架け橋となれるよう日々研鑽を積んでいきます。 学部での研究を通して未知の現象や課題に対し、自らの手で答えを導き出す研究に強く魅力を感じるようになりました。より専門性の高い知識と高度な研究能力を身につけ、医療や社会に貢献できる研究者を目指すため大学院への進学を決意しました。 大学院では「抗がん薬に対するオゾン水の分解・不活化効果」および「同時簡易懸濁における配合変化」について取り組み、様々な分析機器を駆使して薬物の定量や分解生成物の同定を行いました。日々の研究に加え学会発表や論文執筆にも挑戦し、また、臨床疑問を発見し解決する力を養うことができたのが印象に残っています。 将来は臨床疑問に対して分析化学的見地からアプローチし解決することで、医療の発展に貢献できる研究者を目指しています。大学院での学びは、専門知識だけでなく問題解決能力や主体的に行動する力も養える貴重な時間であると思います。進学を検討している方は、知的好奇心を大切にし、迷った時こそ一歩踏み出して下さい。挑戦の先にしか得られない成長があると思います。 2006年に愛媛県初の薬学部が本学に開設され、卒業生の多くが愛媛県内を中心に病院、薬局の薬剤師として、また保健衛生を担う公務員等として地域保健医療に貢献しています。2014年に大学院医療薬学研究科が開設され、修了生は学位取得後、大学教員や病院薬剤師等として活躍しており、薬系を有する大学としての教育体制が展開されてきています。 本研究科の大きな特徴の一つは、薬剤師資格を有することが出 願 条 件になっているところです。それゆえ、薬 剤 師のための

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る