民主主義を目指す大国アメリカを多面的に捉える他者理解を深め自らの役割を見出すダ探ツミ 「アメリカ研究」や「英米文学概論」を担当する■祥子教授のゼミでは、「『民主主義』国家アメリカの行方」を全体のテーマとして研究を進めている。森山さんは「アメリカが世界に及ぼす影響を日本側の視点で客観的に捉え、現在の世界情勢に対する理解を深めたい」と■ゼミを志望。3年次ではまず、アメリカの歴史や多様な文化を学ぶ一方で、アメリカ社会の理想と現実、表層と深層のずれや矛盾を探っていく。3年次前期の終わりには、各自が気になるアメリカ映画の内容を英語と日本語のスピーチにして紹介する機会を設けており、「他のゼミ生のプレゼンを聞いて興味をもった作品は、あとから自分で鑑賞しました。映画の背景に描かれているアメリカ社会、政治、文化に目を向けることで視野も広がりました」と大塚さん。その後、3年次の学びの総括として「アメリカとはどういう国か」というテーマでレポートを作成する。「表面には見えていなかったアメリカの多様性や矛盾を取り上げる学生が多く、一人ひとりのアメリカ理解が進んでいることを実感します」と■教授も彼らの成長に目を細める。4年次は「戦争と日米関係」という、もっとも重いテーマを取り上げ、アメリカの長い戦争史を辿ったあと、日本は核保有国アメリカとどう関わっていくべきなのかについて議論を深めていく。アメリカ(他国)を知るということは、自国や自分のあり方を考えること。「超大国アメリカのすべてを理解することは難しい。しかし、アメリカから遠く離れている我々だからこそ、客観的な視点からその問題点に気付くことができる。するとおのずから、アメリカに追随する日本の問題点も見えてくる。社会に出てか私たち、■ゼミ生です!座談会学生メンバー卒業研究の制作に取りかかり始めた4年次生たちと一緒に。様々なトピックについて議論を交わし、アメリカを学んでいる。左から、山本遼さん、桑名未来さん、大塚希美さん(以上、4年次生)、森山颯樹さん(3年次生) ■ 祥子 教授超大国アメリカを様々な視点で深掘りし、他国(他者)への学びを通して自国(自己)の果たすべき役割を見出す。MATSUYAMA UNIVERSITY EDUCATION SITE人文学部英語英米文学科学びの現場にフォーカス!イマ訪ゼ情報の真偽を客観的に判断する力を身につける■ 祥子ゼミ
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