CREATION_220
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ダ探ツミ生活に身近な民法を学び法律を運用する力を養う学生の意思を尊重し「考える力」を伸ばす民事法学を専門とする銭偉栄教授のゼミ。今年度は「債権法」を全体テーマとしている。契約・不法行為など、私たちの日常生活に密接した分野であり、そこに面白味を感じる学生も多い。ただ、いきなり民法の判例について議論を交わすことはハードルが高いため、2年次の最初は「今週の気になるニュース」という取り組みを実施。発表者が、その週の気になるニュースについて自分の意見を発表し、全員で議論を行うというものだ。「法律に関するニュースに関心を持つようになり、普段学んでいる法律(民法)が身近にあることを実感しました」   7と大川さん。新聞を読む習慣がついたというチャンさんも「情報収集能力、また収集した情報を分析し、整理する能力も向上したと感じます」と話す。3年次生はグループでの判例報告を行う。『民法判例百選Ⅱ(債権)』から関心のある判例を選び、生の判決から事実関係をまとめる過程で「真実」を発見する。そして判決が妥当か、別の判断がありうるかをめぐり、議論を繰り広げる。「法律の条文を使って議論し、問題の解決を図ることは、まさに校訓『三実』の中の『実用』そのもの。判例の勉強をして法律がどのように運用されているかを知ることにより、公平・正義の観念を涵かん養ようすることができます」と銭教授は話す。「『学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆うし』と孔子が言われました。ゼミ生には、先人から学ぶことと自分の頭で考えることは両方とも大切であることを知ってもらい、それを実践していく力を身につけることを目指しています」という銭教授の期待に応え、ゼミ生は自分たちで様々な活動を企画し、裁判所見学も実現。「私は裁判私たち、銭ゼミ生です!座談会学生メンバーSEN YoshiharuMATSUYAMA UNIVERSITY EDUCATION SITECREATION NO.221「仲間がいるから頑張れる!」と声をそろえるゼミ生。話し合うことを大切にしている。 銭 偉栄 教授判例の理解を深めることで、学問の枠に留まらない 暮らしに活きる「法律」の知識を身につける。上から、チャンファムスアン ドゥックさん、西田建太さん、大川香凜さん、亀井沙奈さん(3年次生)学びの現場にフォーカス!イマ訪ゼ法学部法学科コンプライアンス精神を養い、暮らしに活かせる社会人を目指す銭 偉栄ゼミ

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