務や、イベント等の企画、広報などを担当しており、2025年1月に完成した「とべそらテラス」の企画・運営にも携わっているという。松大で学んだ英語もインバウンドに向けた店内掲示物の作成や、店頭でのコミュニケーションに活かされている。「砥部焼は愛媛が誇る伝統産業の一つ。その魅力再発見につながる一助になれればと思っています」と話してくれた泉本さんの、これからの活躍が期待される。もともと英語が好きで、英語はもちろん、いろんな語学について深く学びたいと、松山大学に進学した泉本さん。言語学を専攻し、TOEICの勉強に注力するかたわら、コーヒースタンドでのアルバイトにも励む日々を過ごした。将来はキャビンアテンダント(CA)を目指し、在学中にエアラインスクールにも通って熱心に学んでいたが、3年次に上がるタイミングで新型コロナウイルス感染症が拡大。20歳となり、学びも遊びもいっそう充実した学生生活を送るはずだったが、オンライン授業となって構内に入れず、楽しみにしていたゼミ旅行も中止になってしまう。「突然訪れた想像もつかなかった災厄でしたが、そんな逆境にあっても、仲間たちと『なんとか踏ん張ろう!』と励まし合って頑張りました。学部は関係なく、学生の距離が近い松大ならではの雰囲気もプラスに働いたと思います」。コロナ禍で先行き不透明なまま迎えた就職活動。世界中で人・物の移動が止まり、CAの夢も断念せざるを得ない状況に。一途に目指していたからこその悔しさ、やるせなさはあったが、「いずれは…」と考えていた、家業である砥部焼の仕事に就くことを決意する。「CAは長年の夢だったので、諦めるかどうか迷いました。でも決めたからには、この仕事に根を下ろすつもりです」と力強く話す。現在はデパートや飲食店に向けた卸業コロナ禍で学生生活は一変それでも仲間と頑張った日々〝つながり〟を大事にしながら砥部焼の魅力を伝えていくINTERVIEW11▶▶▶学生時代にPLAY BACK (2018.4〜2022.3) 座右の銘米朝が史上初の首脳会談、米中貿易摩擦が激化、香港で反政府抗議デモ、英EU離脱、二刀流大谷が躍動、ロシアがウクライナ侵攻 ほか海外西日本豪雨で甚大な被害、天皇陛下が即位、「令和」に改元、消費税10%および軽減税率導入、新型コロナ拡大、初の緊急事態宣言、安倍首相退陣、東京五輪1年延期で開催 ほか国内学生支援団体PIERを中心に西日本豪雨被災地へ募金活動、myu terrace完成、御幸キャンパスにクラブ アクティビティ エリア完成 ほか学内後輩へのアドバイスCREATION NO.225株式会社 砥部焼千山IZUMOTO Akane2022年3月 人文学部英語英米文学科卒卒業式にて、恩師の櫻井啓一郎教授と一緒に明日は何が起こるかわかりません。想像もしないことが起きて、まったく世界が変わってしまう可能性もあります。勉強も遊びも一つのことに集中するのも大事ですが、いろんなことに興味を持って、将来の選択肢を広げておくことも重要だと思います。 さん「 学んだ英語を活かして砥部焼の魅力を伝える 」OGINTERVIEW
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